2020年1月19日日曜日

五区 餅つき

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朝からの三九郎の松飾り集めが一段落し、お昼より餅つきです。
子ども達の集合時刻に合わせて、役員がもち米の炊き上げとお汁粉の準備に追われています。

特筆すべきは、吉田五区の餅つきに、100年以上前に作られたという石臼を使うことです。
育成会長の百瀬さんによると、木曽方面の高齢の方のお宅で使わなくなったということで譲って頂いたそうなのですが、この石臼を移動するだけでも大人4人でやっとのことですので、さもあらんといったところです。ただ、この石臼のすごいところは、炊き立てのもち米を杵でつく時、何人もの子ども達が入れ替わり立ち替わりで時間をかけて餅つきを行ったとしても、冷めきることなく餅をつくことができることです。そのため1時間も前から、この石臼にたっぷりと熱湯をはって暖めておく必要があります。今の世の中に求められている働き方改革だの効率だのを、真っ向から否定するかのような伝統の重みがまさしくそこにあります。

さあ、蒸しあがったもち米を石臼の中に投入しました。
最初は杵でもち米を均等に押しつぶす作業です。見ていて、なるほどと思います。それから杵を振り上げて餅をつき始めるのですが、最初は「ボフッ」という音が、餅がつかれる程に「パフッ」という張りのある音に変わってゆき、「よいしょっ!」という周りの掛け声にも力が入ります。

大人達が大まかについたところで、いよいよ子ども達の番です。大人達の様子を遠巻きに見ていた子ども達も、我も我もと順番待ちに加わって列が伸びてゆきます。杵は大人のものより軽い杵を使うのですが、それでも低学年の子たちには重いようで、杵の先端が定まらずに石臼をついてしまう子も何人もいました。
そうして2回に分けて餅をつき、述べ40名程の児童が餅つきを体験しましたが、皆んな満足した様子でした。

ついた餅は、お母さん方が小さく丸めたところで、お汁粉として子ども達に振舞われます。つきたての餅は、丸ごと柔らかく、噛むほどにおいしいさが口の中に広がります。お汁粉には2個の餅が入っているのですが、小さく丸められた餅は400個以上。何人もの子ども達がお代わりをしましたし、集まっているお父さんお母さんにも振舞われましたが、まだ余っています。なかには餅を7個食べたというお子さんもいました。

この餅つきが絶えることなく続いていって欲しいと切に願います。
関係者の皆様、どうもありがとうございました。

五区 副支部長 宮澤